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派遣SEの働き方とは?メリットやSESとの違いをわかりやすく解説

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困った顔で働く会社員のイラスト(男性)

システムエンジニアの派遣ってどういうこと、正社員とは違うの?

SES(システムエンジニアリングサービス)ってのもあるけど派遣との違いって何?

 

SEの派遣はよくある働き方の1つです。

2015年までは”特別派遣”という派遣形態で働くことが一般的でした。

 

特定派遣(特定労働者派遣事業)とは、派遣スタッフが人材派遣会社との間に常時雇用契約を結んだ後、案件ごとに派遣先企業に派遣され、就業するはたらき方のことです。

労働者派遣事業制度の見直しが行われ、2015年9月30日に廃止にされています。

 

前述の改正後もSEの働き方としてはなにも変わっていません。

この記事では、派遣SEの働き方やメリット・デメリットについてみていくとともに、SES(システムエンジニアリングサービス)との違いもわかりやすく解説します。

 

派遣SEの働き方の特徴

派遣SEの働き方の特徴

派遣SEは、人材派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業で働きます。

給与の支払いやサポートは派遣会社が行います。

派遣SEの働き方には、以下の3つの種類があります。

 

登録型派遣SE

派遣期間中のみ雇用契約を結びます。

派遣契約が終わると雇用契約も終了し、次の契約まで収入がありません。

短期間の人手不足を補うために利用されることが多いです。

 

常用型派遣SE

派遣会社と無期限の雇用契約を結びます。

派遣先企業が決まっていない期間でも給与が支払われ、長期プロジェクトに対応することが多いです。

 

紹介予定派遣SE

将来的に正社員として雇用されることを前提としています。

一定期間派遣社員として働いた後、派遣先企業と直接雇用契約を結びます。

 

”常用型派遣SE”のパターンが一般的です

 

派遣SEとして働くための条件

派遣SEとして働くための条件

 

派遣SEとして働くためには、専門的な知識やスキルが求められます。

アサインする案件にもよります。例えば、.net系の案件だとC#が必須だったりなど

 

実務未経験者でも、テストやサーバー監視、データ入力などの業務に携わることができますが、3年程度の開発経験があると採用されやすくなります。

 

派遣SEの仕事内容

派遣SEの仕事内容

 

派遣SEの仕事内容は幅広く、システム開発・運用、保守管理、システム導入後の分析、ITに関する問い合わせ対応などがあります。

仕事内容に応じたスキルを身につけておくことが重要です。

 

派遣SEとSES(システムエンジニアリングサービス)の違い

派遣SEとSES(システムエンジニアリングサービス)の違い

 

派遣SEとSES(システムエンジニアリングサービス)は、雇用形態や指揮命令権に違いがあります。

派遣SEは派遣先企業の指揮命令に従いますが、SESは準委任契約のため、派遣先企業の指揮命令権はありません。

 

フリーランスはSESである場合がほとんどです

 

わかりやすく解説すると

派遣SEは派遣先の社員と同じ扱いとなります。

つまり、派遣先が仕事を自由に割り振れるということになります。

案件間を自由に割り当てれる

 

SESは、”その案件を手伝う”という形態となるため、派遣SEのように案件を自由に割り当てることはできません。

さらに言えば、「今の案件がちょっと止まるからその間だけ別案件手伝ってあげて」という風なことをすると、契約違反となります。

 

派遣SEのメリット・デメリット

派遣SEのメリット・デメリット

 

派遣SEのメリット

自分の希望条件に合った企業で働ける

派遣SEは、自分の希望条件に合った企業で働くことができます。

担当者に希望を伝えると、条件に合った求人を探してくれるため、キャリアプランやライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

 

収入アップが期待できる

派遣SEは専門性の高い人材として、案件によっては正社員より高い時給で雇用されることがあります。

知識やスキルを習得すれば、さらに収入を高めることができます。

 

さまざまな職場や仕事内容を経験できる

派遣SEは、多くの業務を経験できるため、幅広い知識やスキルを習得できます。

これにより、人脈も広がり、将来的にはフリーランスとして独立することも可能です。

 

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派遣SEのデメリット

安定した働き方ができない

派遣SEは、担当プロジェクトが終了すると雇用契約が切れる可能性があります。同じ事業所で働けるのは最長3年までで、職場が変わるたびに新しい業務や人間関係に適応しなければなりません。

 

厳しい評価が求められる

派遣SEは、正社員よりも成果を厳しくチェックされる傾向があります。

評価が低いと契約を継続できないことがあるため、常にスキルアップを続ける必要があります。

 

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派遣SEになるための手順

派遣SEになるための手順

 

派遣SE業は割と多くの企業が事業として行っています。

面接時などに「派遣業をやっているか」を質問すれば面接官や人事の方が答えてくれます。

 

企業を選ぶ上で1つの目安としては、資本金が2,000万円の企業が派遣業をやっているIT企業である可能性が高いです。

理由は、人材派遣業の設立条件の1つだからです。

 

まとめ:派遣SEの働き方とは?メリットやSESとの違いをわかりやすく解説

まとめ:派遣SEの働き方とは?メリットやSESとの違いをわかりやすく解説

 

派遣と聞くと抵抗がある方もいるかもしれませんが、IT業界のSEの世界ではかなり一般的な働き方の1つです。

冒頭で特別派遣が廃止となったと解説しましたが、企業側の話でSEの働き方としてはなにも変わっていません。

 

メリットでも述べましたが、派遣SEはいろんな企業でいろんな案件にアサインします。

これは、SEとしての経験としてはかなり良いと言えます。

SIerだと自分の会社の仕事の仕方しか教えてもらえないですが、派遣SE立だといろんな企業の案件にアサインするため、様々な企業の案件の進め方が学べますし、場合によっては大企業の大型案件(億越え案件)にもアサインできる可能性もあります。

 

SIerとはまた違う可能性を秘めた働き方ですので、派遣SEに挑戦してみるのもよいかと思います。

 

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