なんで年収が高いの?
転職の動機として「収入を増やしたい」「将来の安定を考えている」という思いで、SEに転職しようとお考えの人も少なくないと思います。
この記事では、SEの平均年収やその高額な理由について詳しく説明します。
また、未経験からSEを目指すために必要なことを紹介します。
SEへの転職を考えている方には必見です。
システムエンジニア(SE)の平均年収
厚生労働省の賃金構造基本統計調査(平成29年)のデータによれば、SEの平均年収は約550万円です。
一方、職種を問わず会社員全体の平均年収は約450万円であり、SEの年収が高いことがわかります。
年代別のSEの平均年収
さらに、年代ごとにSEの平均年収を見てみましょう。厚生労働省の賃金構造基本統計調査(平成29年)のデータを参考にします。
20代の年収
20代の男性SEの平均年収は約390万円であり、女性は約380万円です。
ただし、経験と実績を積んだ20代後半の平均年収になると、男性は約450万円、女性は約430万円となります。
成長が給与にしっかり反映されていると考えても良いでしょう。
30代の年収
30代の男性SEの平均年収は約560万円であり、女性は約500万円です。
20代に比べ、年収が100万円以上アップする傾向があります。
年収アップを狙うには、特に30代前半に転職することが有利とされています。
以下に転職例を3つ挙げます。
- より上流工程を担当するポジションに転職する
- 大規模案件を請け負う会社に転職する
- 業績の良い会社に転職する。
40代の年収
40代の男性SEの平均年収は約650万円であり、女性は約530万円です。
この年代では、管理職に昇進し、年収がアップする傾向があります。
50代の年収
50代の男性SEの平均年収は約650万円であり、女性は約600万円です。
男女ともに50代が年収のピークです。
SEの給料が高い理由
前述の通り、職種を問わず会社員全体の平均年収に比べ、SEの平均年収は高いです。
その理由は以下の3つです。
- 人材が不足しているため
- 専門的な知識が必要であるため
- 残業が多いため
上記の3つを深堀りしてみます。
人材が不足しているため
最も大きな理由は、「人材不足」と考えられます。
急激なIT化の進展に対し、人材の供給が追いついておらず、SEの不足が続いています。
2030年には、IT人材が79万人不足するとも言われています。
企業としても、「SEは貴重な人材であり、高い給料を出してでも確保したい」という思いがあります。
専門的な知識が必要であるため
パソコンの知識に加えて、プログラミングの知識や関わる案件の業界の知識など、専門的で多くの知識を持たなければなりません。
それに加えて、上記でも触れましてがIT化の急激な進展により、新しい技術も次々と世に現れてきます。
残業が多いため
昔から「SEを残業が多い」とい言われています。
ここで注意したいのが、すべてSEが残業が多いわけではないということです。
プロジェクト次第ではありますが、スケジュールの遅れや仕様変更などが原因で残業をしなければならないこともあります。
とは言っても、現在ではコンプライアンスに厳しい企業も増えてきています。
例えば、月に20時間以上残業が発生しそうな場合に課長以上の役職への届け出が必要だったり、40時間を超える場合は、部長以上の役職への届け出が必要な場合もあります。
未経験からSEを目指すために必要なこと
SEとしてのキャリアを築くためには、基礎的なプログラミングスキルや実務経験が必要です。
未経験者でも着実にステップを踏むことで、成功への道が開かれます。
以下では、未経験者がSEを目指すために必要なことを3つ紹介します。
1. 基礎的なプログラミング言語の学習
システムエンジニアになるためには、まず基礎的なプログラミング言語を学ぶことが必要です。
何をするかによってプログラム言語は異なってきますが、例えばPython、Java、C++などがあります。
- Python:
- シンプルで扱いやすい言語であり、初心者にもおすすめです。
- Web開発、データ分析、人工知能など幅広い分野で使われています。
- Java:
- プラットフォームに依存しない言語で、大規模なアプリケーション開発に向いています。
- Androidアプリ開発にも使われています。
- C++:
- ハードウェア制御やゲーム開発などの分野で使われることが多い言語です。
- パフォーマンスが重要な場合に選ばれることがあります。
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2. データ構造とアルゴリズムの理解
プログラミング言語の基礎を学んだ後は、データ構造とアルゴリズムについての理解が重要です。
これらは効率的なプログラムを書くための基盤です。
以下に重要な要素を例として挙げてみます。
- データ構造:
- リスト、配列、ツリーなど、データを効率的に管理するための基本的な構造を学びます。
- アルゴリズム:
- ソート、探索、再帰など、問題を解決するための手法や手順を理解します。
3. プロジェクトや実務経験の獲得
学習した知識を実践に移すためには、プロジェクトを通じて実務経験を積むことが不可欠です。
とは言っても、実務経験なんていきなりつめないですよね。
そういった場合におすすめしたいことは、「自分で0から何か作ってみる」です。
以下に例を3つほど挙げます。
- 家計簿
- 電卓
- 横スクロールの簡単なゲーム(”チャリ走”みたいなシンプルなものでもOK)
まとめ(システムエンジニア(SE)の高収入の秘密!年代別平均年収を詳しく解説)
SEの魅力は収入の増加と将来の安定にあります。
最初にも触れましたが、SEの平均年収は約550万円で、他の職種よりも高めです。
しかも、資格などもいりません。
30代以降では、転職することで収入アップのチャンスがあります。
業界的に人手不足ということもあり、キャリアアップ転職だと転職先を選びたい放題ということも可能性としては十分にあります。
専門的な勉強は必要ではありますが、高い年収と将来の安定を考えている人にとっては、もっとも適した職業といえます。
勉強方法も最近では無料でも多くの商材があったり、有料ですと転職サポートまであるプログラミングスクールもあります。
この業界では、キャリアチェンジで30代で未経験の人も多くいます。
転職や新しい環境は不安も大きいですが、一歩踏み出すことで新しい可能性が生まれますよ。
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