システムエンジニアの仕事内容は専門的であることは確かですので、医者や電気工のように資格がないとできないのかと思いますよね。
しかし、結論から言ってしまうとシステムエンジニアになるために資格は必要ありません。
システムエンジニアになるためには資格は必要ないですが、全く必要ないというものでもありません。
業務を遂行するにあたっては必要ないですが、案件にアサインする条件としてクライアントが「国家資格の○○資格を保有していること」というような案件もありますし、求人の中にも同じような条件がある企業もあります。
この記事では、システムエンジニアになるために資格は必要なのか、代表的な資格の種類、資格を取得したときに得られるメリットを紹介します。
最後に、資格取得の目的や意味について解説します。
システムエンジニア(SE)になるには資格は必要なし
まず、システムエンジニアになるために資格が必須かどうかについて説明します。
実際には、システムエンジニアとしてのキャリアを築くために資格は必要ありません。
しかし、資格は実力を証明する手段となり、転職や昇進、独立を考える際には大きな強みとなります。
また、資格取得によって会社から報奨金や手当が支給されることもあるため、取っておいて損はありません。
システムエンジニアに関連する2種類の資格
システムエンジニアに関連する資格は大きく2つの種類に分けられます。国家資格とベンダー資格です。
代表的な国家資格
国家資格は、日本国が認定する資格で、下記の2つが代表的なものになります。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
代表的なベンダー資格
一方、ベンダー資格は、MicrosoftやCisco、Oracleなどの企業が認定する資格で、特定の技術に対する専門知識を証明します。
システムエンジニアがどの分野に携わるかによって、必要な資格は異なります。
- マイクロソフト認定資格
- オラクルマスター(ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ)
システムエンジニアを目指す4つの分野の資格
システムエンジニアとして目指す資格は大きく4つの分野に分けられます。
まず、全分野共通で基礎となる資格(基本情報技術者試験や応用情報技術者試験)を取得し、その後、サーバー系、ネットワーク系、クラウド系の資格に進むのが一般的です。
基本情報技術者試験はIT業界での基礎知識を問う試験で、システムエンジニアを目指す多くの人が最初に挑戦する資格です。
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の次に位置付けられ、難易度が高く、転職や昇進に有利な資格です。
システムエンジニアの資格を取得するメリット
給料面でのメリット
資格は自分の実力を証明するものであり、転職や独立、昇進の際に有利です。
また、会社によっては資格取得に対して報奨金や手当が支給される場合があります。
さらに、資格取得の過程で得られる知識は、システムエンジニアとしてのスキルアップに繋がります。
資格取得を通じて基礎からしっかりと学ぶことで、実務での新たな発見や自己成長が期待できます。
転職面でのメリット
転職やキャリアアップにおいて資格は非常に有効です。
資格は、自分の能力を証明するだけでなく、企業にとっても信頼できる要素となります。
特にシステムエンジニアは、担当する分野に応じて様々な資格が必要となるため、自分が関わる分野の資格を計画的に取得していくことが重要です。
まずは基本情報技術者試験や応用情報技術者試験を取得し、その後、自分のキャリアに合わせたベンダー資格を目指すことが一般的です。
まとめ:システムエンジニア(SE)になるには資格は必要?資格の種類と取得のメリットとは
資格を取得することで得られるメリットは多く、デメリットもありません。
ただし、資格を持っているだけでは十分ではありません。
システムエンジニアとして本当に求められるのは、実務経験と知識のバランスです。
システムエンジニアは、ただ動作するシステムを作るだけでなく、汎用性が高く、セキュリティーが強固で、負担の少ないシステムを提供することが求められます。
それを実現するためには、経験と知識が欠かせません。
資格取得のための勉強を通じて得られる知識は、実務でも役立つだけでなく、自分の専門分野に対する理解を深めるきっかけになります。
資格を目指すことで、より高いレベルのシステムエンジニアを目指し、自己成長に繋げることができるでしょう。
仕事を続けながら勉強するのは確かに大変ですが、システムエンジニアとしてのキャリアを高めるために、ぜひ資格取得に挑戦してみてください。