求人情報にSIerって書いてあるけどどういう意味？
システム会社っていうこと？
それともシステム会社じゃない？
求人情報や企業のＨＰを見ていると、SIerと記載がある会社は多いです。
逆にSIerって記載のない企業は何なの？って思いますよね。
この記事では、SIerとは何なのかや基礎知識や種類、具体的な仕事内容についてわかりやすく解説します。
SIerとは
SIerとは、「System Integration（システムインテグレーション）」の略で、システム開発や運用を請け負うサービスのことです。
これを行う企業が「System Integrator（システムインテグレーター）」、略して「SIer」と呼ばれます。
SIerは、「システム開発を請け負うIT企業」と考えるとわかりやすいです。
また、企業によってはSIerを「システムベンダー」や「ITベンダー」と呼ぶこともあります。
SIerのざっくりした仕事内容とは？
SIerの仕事は、企業の要望に応じて多岐にわたります。
以下は代表的な仕事内容です。
- 業務システムや基幹システムの設計開発
- iPhoneやAndroid用のアプリケーション開発
- ハードウェア用の組込みシステム開発
- サーバーやデータベースの構築
- ECサイトや顧客ホームページの構築
- パッケージソフトウェアの販売
- 完成したシステムの保守運用
SIerは、高度なIT知識や技術が必要なシステム開発を代行します。
そのため、SIerの仕事は企業間取引（BtoB）が多く、複数のSIer企業が協力してプロジェクトを進めることもあります。
具体的には？
1. 企画・コンサルティング
詳細
- ビジネス分析: クライアントのビジネスプロセスや業務フローを詳細に分析し、課題や改善点を特定します。
- IT戦略立案: クライアントのビジネス目標に合わせたIT戦略を策定し、最適なシステム導入計画を立てます。
- 提案書作成: 分析結果に基づき、システム導入のための提案書を作成します。この提案書には、システムの概要、導入のメリット、コスト見積もりなどが含まれます。
2. 設計・開発
詳細
- 要件定義: クライアントのニーズや要望を正確に把握し、それをシステム要件として定義します。要件定義書を作成し、クライアントと確認します。
- 基本設計: 要件定義を基に、システムの基本的な設計を行います。システムの構成やデータフロー、機能概要などを決定します。
- 詳細設計: 基本設計を基に、システムの具体的な設計を行います。プログラムの構造やデータベースの設計、ユーザーインターフェースの設計などを含みます。
- 開発: 設計書に基づき、プログラムのコーディングを行います。開発チームは、各種プログラミング言語やツールを使用してシステムを構築します。
- テスト: 開発が完了したシステムに対して、各種テストを実施します。単体テスト、結合テスト、システムテストなどを通じて、不具合の有無や性能を確認します。
- 導入: テストが完了したシステムをクライアントの環境に導入します。導入後も、適切にシステムが稼働するようにサポートを行います。
3. 運用・保守
詳細
- 運用管理: システムの運用を監視し、正常に稼働していることを確認します。定期的なバックアップやデータの保護も行います。
- トラブルシューティング: システムに問題が発生した場合、迅速に対応し、問題を解決します。障害対応やバグ修正などが含まれます。
- メンテナンス: 定期的なシステムのメンテナンスを実施し、システムの安定稼働を維持します。ソフトウェアのアップデートやハードウェアの交換などが含まれます。
- ユーザーサポート: クライアントの問い合わせに対応し、技術的なサポートを提供します。トレーニングやマニュアルの提供も行います。
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SIerの種類とは
SIerは、企業の成り立ちや業務内容によっていくつかの種類に分かれます。
以下は代表的な種類と特徴です。
| 種類 | 主な特徴 | 主な事業内容 | 代表的なSIer企業 |
|---|---|---|---|
| メーカー系 | PCメーカーから独立 | 親会社やグループ会社のシステム開発 | 日立製作所、NEC |
| ユーザー系 | 一般企業から独立 | 親会社または外部企業のシステム開発 | NTTデータ、SCSK |
| 独立系 | 特定の親会社を持たない | 外部企業のシステム開発 | 大塚商会、日本ユニシス |
| コンサル系 | 企画提案や要件定義を行う | 外部企業のコンサルティング業務 | NRI、アクセンチュア |
| 外資系 | 海外を中心に事業展開 | 海外企業のシステム開発 | Microsoft、Oracle |
まとめ：SIer（エスアイヤー）とは？仕事内容や種類までわかりやすく解説
SIer（システムインテグレーター）は、システム開発や運用を請け負う企業を指します。
日本特有の和製英語で、海外では「System Integrator」と呼ばれます。
SIerの仕事は多岐にわたり、業務システムや基幹システムの設計開発、アプリケーション開発、ハードウェア用の組込みシステム開発、サーバーやデータベースの構築、ECサイトや顧客ホームページの構築、パッケージソフトウェアの販売、システムの保守運用などを行います。高度なIT知識と技術が必要で、企業間取引（BtoB）が多く、複数のSIer企業が協力してプロジェクトを進めることもあります。
具体的な業務内容には、ビジネス分析やIT戦略立案、提案書作成などの企画・コンサルティング、要件定義、基本設計、詳細設計、開発、テスト、導入といった設計・開発、運用管理、トラブルシューティング、メンテナンス、ユーザーサポートといった運用・保守が含まれます。
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