
「MySQLをインストールしようとしたけど、エラーが出てうまくいかない!」
「データベースの環境構築って、なんだか難しそう…」
プログラミングでWebアプリケーションを開発する上で、避けては通れないのが**「データベース」の存在です。
そして、数あるデータベースの中でも、世界で最も広く使われているオープンソースのデータベース、それが「MySQL(マイ・エスキューエル)」**です。
この記事では、プログラミング知識ゼロの初心者の方でも、つまずくことなく、自分のパソコンにMySQLの開発環境を構築できるように、全手順を、わかりやすく、スクリーンショットのイメージを交えながら、徹底的に解説していきます。もう、データベースの環境構築で挫折する必要はありません。Web開発の必須スキルである、データベース操作の第一歩を、今日踏み出しましょう。
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Windows編:MySQL Installerを使った簡単インストール
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インストール後の初期設定と動作確認
なぜMySQLを学ぶのか?
MySQLは、
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オープンソースで無料:個人学習から商用利用まで、無料で利用できる。
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高速で安定:長年の実績に裏打ちされた、高いパフォーマンスと信頼性。
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豊富な情報:世界中で使われているため、学習情報や、トラブルシューティングの情報がインターネット上に豊富にある。
といった特徴から、Web開発の学習を始める際の、最初のデータベースとして最適な選択肢の一つです。
【Windows編】MySQL Installerを使った簡単インストール
WindowsへのMySQLインストールは、必要なツール一式をまとめてインストールしてくれる公式の**「MySQL Installer」**を使うのが、最も簡単で確実です。
Step 1: MySQL Installerのダウンロード
1.公式サイトにアクセス
MySQL Community Downloadsのページにアクセスします。
2.インストーラーを選択
「Windows (x86, 32-bit), MSI Installer」の項目で、ファイルサイズが大きい方(mysql-installer-community-…msi)の「Download」ボタンをクリックします。
3.ダウンロードを開始
ログインやユーザー登録を促す画面が表示されますが、無視してOKです。
画面下部にある**「No thanks, just start my download.」**というリンクをクリックすると、ダウンロードが開始されます。
Step 2: MySQL Installerの実行と設定
1.インストーラーを起動
ダウンロードした.msiファイルをダブルクリックして、インストーラーを起動します。
2.セットアップタイプの選択
「Choosing a Setup Type」という画面が表示されます。
これには、MySQLサーバー本体に加えて、データベースを視覚的に操作できる便利なツール「MySQL Workbench」なども含まれています。
3.要件チェックとインストール
「Check Requirements」画面で、いくつか要件を満たしていないという警告が出る場合がありますが、多くは無視して「Next」→「Execute」で進めて問題ありません。インストールには数分かかります。
4.MySQL Serverの設定
インストールが進むと、「Type and Networking」という設定画面になります。ここは何も変更せず、そのまま「Next」をクリックします。
5.認証方法の選択
「Authentication Method」画面では、**推奨されている「Use Strong Password Encryption…」**が選択されていることを確認し、「Next」をクリックします。
6.rootパスワードの設定(最重要!)
「Accounts and Roles」画面で、MySQLの最高管理者(rootユーザー)のパスワードを設定します。
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忘れない、かつ、推測されにくいパスワードを入力してください。学習用途であれば、rootやpasswordでも動きますが、セキュリティ意識を高めるためにも、しっかりしたパスワードを設定する癖をつけましょう。
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このパスワードは、後で何度も使います。必ずメモしておいてください。
7.Windowsサービスの設定
「Windows Service」画面では、PC起動時にMySQLを自動で起動する設定などを行いますが、デフォルトのままで「Next」をクリックします。
8.データファイル格納場所設定
「Server File Permissions」画面で「Yes,grant full~」を選択し、「Next」をクリックします。
9.設定の適用
「Apply Configuration」画面で「Execute」をクリックすると、これまで設定した内容がシステムに適用されます。すべての項目に緑色のチェックマークが付けば成功です。「Finish」をクリックします。
10.設定関連ファイル設定
「Product Configuration」画面で「Next」をクリックします。
11.インストール完了
「Installation Complete」画面が表示されれば、すべてのインストール作業は完了です。「Finish」をクリックしてインストーラーを閉じます。
Step 3: 動作確認
1.MySQLコマンドラインクライアントの起動
Windowsのスタートメニューの検索欄に「MySQL」と検索し、**「MySQL 8.0 Command Line Client」**を起動します。
2.パスワードの入力
黒い画面が表示され、「Enter password:」と聞かれます。先ほど設定したrootユーザーのパスワードを入力し、Enterキーを押します。(入力したパスワードは画面に表示されませんが、正常です)
3.ログイン成功の確認
mysql>というプロンプト(入力待ち状態)が表示されれば、MySQLサーバーに無事にログインできています。
4.バージョンの確認
mysql>に続けて、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押してみましょう。
Generated sql
SELECT VERSION();
終了するにはexitと入力し、Enterキーを押してみましょう。
まとめ
MySQLのインストールは、一見すると難しそうに見えますが、
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Windowsでは**「MySQL Installer」**
という、強力なツールを使えば、手順通りに進めるだけで、誰でも確実に行うことができます。
データベース環境は、Webアプリケーション開発における、まさに「土台」です。この土台さえしっかり構築してしまえば、あとはPHPやRuby、Pythonといったプログラミング言語から、このデータベースに接続し、データを自由自在に操る、学習が待っています。
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