
「文字化けでエラーが出て、やる気がなくなってしまった…」
「もっと見た目をカッコよくしたり、便利に使ったりする方法はないの?」
Java開発の王道IDE(統合開発環境)である「Eclipse」。そのインストール、お疲れ様でした!あなたは今、プロのJava開発者と同じ、強力な武器を手に入れたことになります。
しかし、手に入れたばかりの剣は、まだあなたの手に馴染んではいません。
「Javaを勉強したいけど、どの開発ツールを使えばいいの?」「Eclipse(エクリプス)が定番らしいけど、インストールが難しそう…」「インストールしたら、全部英語で、どこを触ればいいかわからない!」 Java[…]
この記事では、プログラミング初心者の方が、「Eclipse、使いにくい…」と挫折してしまうことがないように、「これだけは、絶対に最初にやっておくべき!」という、必須の設定と、開発が楽しくなるカスタマイズを7つに厳選して、どこよりも分かりやすく、ステップ・バイ・ステップで解説していきます。
ほんの少しの手間をかけるだけで、あなたのEclipseは、見違えるほど快適で、頼もしい存在に生まれ変わります。
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なぜ、その設定が必要なのか?
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具体的な設定手順(図解イメージ付き)
設定1:【最重要】文字化けを防ぐ!文字コードを「UTF-8」に統一しよう
プログラミング初心者が、Java学習で最初にして、最大の壁となるのが、**「文字化け」**です。ソースコードに書いた日本語のコメントや、コンソールに出力した日本語が、「���」や「??」のように、意味不明な文字に化けてしまう現象です。
この悪夢の原因は、ほぼ100%、**「文字コード」の設定が統一されていないことにあります。
設定方法
Eclipseのメニューバーから「ウィンドウ」→「設定」を開き、設定画面の左側のツリーで、以下の3箇所を設定します。
1. ワークスペース全体の文字コード
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「一般」→「ワークスペース」を選択。
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下部にある「テキスト・ファイル・エンコード」のラジオボタンで、「その他」を選択し、ドロップダウンリストから**「UTF-8」**を選びます。
2. 新規ファイルの文字コード(コンテンツ・タイプ別)
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「一般」→「コンテンツ・タイプ」を選択。
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右側の「コンテンツ・タイプ」のツリーから、「テキスト」→「Java ソース・ファイル」を選択します。
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下部の「デフォルト・エンコード」に「UTF-8」と入力し、「更新」ボタンをクリックします。
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同様に、「テキスト」→「JSP」→「CSSファイル」→「HTMLファイル」など、これから使いそうなファイルの種類についても、すべて「UTF-8」に設定します。
3. コンソールの文字コード
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設定画面の検索ボックスに「コンソール」と入力します。
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「実行/デバッグ」→「コンソール」を選択。
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右側の「デフォルト・エンコード」のラジオボタンで、「その他」を選択し、**「UTF-8」**を選びます。
最後に「適用して閉じる」をクリックすれば、完了です。
設定2:保存忘れを撲滅!「自動保存」を有効にしよう
コードを修正したのに、「保存(Ctrl+S)」を忘れたまま実行してしまい、「あれ、変更が反映されない!」と、無駄な時間を浪費する…。
この、初心者にありがちな悲劇を防ぐための、必須の設定です。
設定方法
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設定画面で、「一般」→「ワークスペース」を選択。
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**「ビルド(B)の前にリソースを自動的に保管」**という項目に、チェックを入れます。
設定3:見た目で気分を上げる!テーマを「ダークモード」に変更しよう
プログラマーと言えば、黒い画面。長時間コーディングしても目が疲れにくい「ダークテーマ」は、もはやエンジニアの標準装備です。Eclipseも、簡単に見た目を変更できます。
設定方法
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設定画面で、「一般」→「外観」を選択。
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「テーマ(T):」のドロップダウンリストから、**「Dark」**を選択します。
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「適用して閉じる」をクリックすると、Eclipse全体が、クールなダークモードに変わります。
設定4:コードの見た目を自動整形!「保存時のアクション」を設定しよう
インデントがバラバラなコードは、非常に読みにくく、バグの原因にもなります。
Eclipseには、ファイルを保存するたびに、自動でコードを綺麗にフォーマット(整形)してくれる、夢のような機能があります。
設定方法
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設定画面で、「Java」→「エディター」→**「保存・アクション」**を選択。
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**「保管時に選択したアクションを実行」**に、チェックを入れます。
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下のリストにある**「ソース・コードのフォーマット」**に、チェックを入れます。
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(おまけ)**「不要なインポートの編成」**にもチェックを入れておくと、使っていないimport文を自動で削除してくれて、さらにコードがスッキリします。
設定5:もっと見やすく!「行番号」と「空白文字」を表示しよう
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行番号の表示:エラーが発生したとき、「〇〇ファイルの、△△行目でエラーです」と表示されます。行番号がなければ、その場所を探すのが大変です。
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空白文字の表示:全角スペースが紛れ込んで、エラーの原因になる、というのも初心者あるあるです。空白文字を記号で表示させることで、一目で発見できます。
設定方法
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行番号
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設定画面で、「一般」→「エディター」→**「テキスト・エディター」**を選択。
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**「行番号の表示」**に、チェックを入れます。
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空白文字
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同じ画面の、「空白文字の表示」というセクションにある、**「表示」**にチェックを入れます。
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設定6:入力を高速化!「コンテンツ・アシスト」をカスタマイズしよう
Eclipseの強力なコード補完機能(コンテンツ・アシスト)は、デフォルトでは「.(ドット)」などを入力したときに発動します。これを、アルファベットを入力しただけでも、自動で発動するように設定すると、コーディングのスピードが劇的に向上します。
設定方法
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設定画面で、「Java」→「エディター」→**「コンテンツ・アシスト」**を選択。
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「自動起動」というセクションにある、**「Java の自動起動トリガー」**というテキストボックスに、
.abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
と入力します。(ドットと、アルファベットの小文字・大文字をすべて入れる)
設定7:覚えておくと便利な、必須ショートカットキー
最後に、設定ではありませんが、これだけは覚えておくと、開発効率が何倍にもなる、必須のショートカットキーを紹介します。
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Ctrl + Space:コンテンツ・アシスト(コード補完)の手動起動
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補完候補が表示されないときに、強制的に呼び出せます。最もよく使うショートカットです。
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Ctrl + S:保存
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自動保存を設定していても、こまめに保存する癖はつけておきましょう。
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Ctrl + /:一行コメントアウト/コメント解除
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選択した行を、まとめてコメントにしたり、元に戻したりできます。
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Ctrl + D:一行削除
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カーソルがある行を、一行丸ごと削除します。
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F11:デバッグ実行
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プログラムをデバッグモードで実行します。
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まとめ
Eclipseは、インストールしただけの状態では、まだ真の力を発揮していません。
しかし、今回紹介した、たった7つの初期設定を行うだけで、その使い勝手は、見違えるほど向上します。
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文字コードを「UTF-8」に!(最重要)
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自動保存を有効に!
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テーマを「ダークモード」に!
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保存時に、自動でコード整形!
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行番号と、空白文字を表示!
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コード補完を、もっと賢く!
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必須ショートカットを覚える!
これらの設定は、一度だけ行えば、あなたのEclipseはずっと、あなたのコーディングを快適に、そして力強くサポートし続けてくれる、最高の「相棒」となります。
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